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年頭御挨拶

2017/01/01

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ume004              御挨拶

平成29年1月1日

雄山神社 権宮司 山田 宣道

 

明けましておめでとうございます。年の始めにあたり、天皇皇后両陛下の御健康と御皇室の弥栄、御安泰を心からお祈り申し上げます。 

 皆さんお元気にお過ごしの事と存じますが、近年、国が健康診断の受診を盛んに呼びかけております。平均寿命が延び、高齢社会になっても、まだ平均寿命を延ばすのかとお思いの方もいるやもしれませんが、平均寿命とは、その時0歳の人がその後どれだけ生きるかを示した統計であり、それに対して「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活出来る期間」を健康寿命と言います。要は、日常的に介護などのお世話にならず、自立した快活な生活ができる期間の事です。この二つの期間には当然のことながら差が生じます。我が国の場合、厚労省の調査によれば平均寿命が男性八十歳、女性八十六歳、健康寿命が男性七十歳、女性七十三歳となっており、男性で十歳、女性で十三歳もの差があります。皆さんの実感と比べていかがでしょうか。案外長いと思われませんか。誰もが老後も健康に暮らしたいものです。国では社会保障費の抑制という目的もあり、この差を縮めるため健康診断をはじめとする予防医療を推進しているのです。

 お金がいくらあっても、健康でなければ意味がありません。地位や名誉があっても健康でなければ意味がありません。健康な身体こそが何よりの財産であり、充実した日々を送るための資本となります。しかし、健康を維持し続けることは容易ではありません。突然病に侵されるかもしれません。多くの人が健康で充実した日々を送れるよう、平均寿命と健康寿命の差がなくなる日が訪れればと思います。

 昨夏、天皇陛下におかせられましては、「生前退位」の御意向を示されました。陛下は本年数えで御歳八十四歳をお迎えになられました。これまで前立腺がんや心臓バイパス手術などの病歴もありますが、多くの公務をこなされています。そうした中での「生前退位」の御意向は衝撃的な出来事でした。日本国と国民統合の象徴として、そして聖なる存在として私たちは天皇に対し尊崇の念を抱いております。また今上陛下は皇后陛下とご一緒に被災地に自ら足をお運びになり、多くの被災者を勇気づけるのみならず、国民皆の心を明るくされてきました。それも御身体のご健康あってのことと思います。天皇陛下が退位なさるかどうかに関わらず、どうかいつまでもご健康であられることを切に願って止みません。

皆様方におかれましても立山の大神様の恩恵を受けられ、健康で良い一年となりますよう念願しております。 

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